思考の掃き溜め

森のなかを駆け巡りながら色々考えたことのストック、とたまに日常のこと

どんな「地域クラブ」に入りたい?

以下、FBに書いたものの転記

「地域クラブ」について、2か月後には大学クラブを卒業して社会人になる身として考えたものを投げておきます。

 僕はオリエンテーリングが大好きなので、当然のように大学卒業あともオリエンテーリングに何かしら 関わりたいな、と考えています。なので地域クラブ入会を検討するわけですが、学生の期間に地域クラブと交流を持たなかった人は「地域クラブ」が一体何をしている団体なのかわからない。入って自分の生活にどのような刺激があるのかわからない。

 この「わからない」は以下の2つと考えます。
オリエンテーリングって一人でもできるじゃん?団体に所属する意味は?
・一般的なスポーツ地域クラブの「定期的に練習会」などの活動がオリエンテーリングにおいて難しい。じゃあ活動は何をしてるの?

 しばしば、地域クラブについて議論が起こったときに使われるワードとして「普及」や「強化」がありますが、その推し出されたその類の言葉を聞いて「入会しようかな」と思う人はほぼいないでしょう。現在大学でそれなりに競技的にオリエンテーリングに取り組んでいる僕でも全く魅力も、入る意味も感じません。オリエンテーリングは好きでも、社会人になってから「全日本選手権者を目指すぞ」とか「もっとオリエンテーリングを広めたい」が軸にあるわけでもなく、「今後もオリエンテーリングと関わりたい」と思っているだけです。
 現状、そのようなスタンスを主軸に置いている地域クラブなんて日本に1つもないのにまず上がるのはその話、というのに違和感を強く覚えます。活発な大学クラブでさえそんな団体はないですよね。 

 僕が魅力を感じるのは「オリエンテーリング愛好家のコミュニティ」であることです。別に活動として頻繁にオリエンテーリングをしなくとも、月に数回はメンバーと一緒に走る機会がある、飲み会がある、同好のもの同士コミュニケーションをとる機会があることが外部から見えるように「可視化」されていることがポイントだと感じました。
 そこで僕は、メンバーの各個人が好きなように呼び掛け集まり走り・飲み会して、そこでオリエンテーリングの話をすることが「見えている」京葉OLCに魅力を感じ入会することにしました。実際中に入ってみても気楽に集まり、メンバーで話すことが楽しい団体で入ってよかったなぁと思っています。実際この2~3年で京葉OLCは卒業したての社会人が20名以上入会しているという実績があります。

 
・「地域クラブ」は「オリエンテーリング愛好家のコミュニティ」としての面を外から見えるようにアピールする。
・卒業後も「競技的頂点を目指したい」と考える人は殆どおらず、「オリエンテーリングと何かしらの関係を保持したい」と考える人のほうが確実に多数である。
・団体内の多様性を包容した上で、「強化」や「普及」は内部からムーブメントが起こることを待つ、または刺激をしてみる。
このあたりを念頭に団体のスタンスを見直すことで変わることがあるのではないかなと考えます。
もちろん団体内での多様性の容認はもとより、団体ごとの多様性もあって当然だと認識しています。なので「強化」や「普及」のためのクラブがあっても何らおかしくはないです。

 ぼやきの1つではありますが、学生が卒業後にオリエンテーリングから離れてしまうのが一番の課題であると言われるなか、卒業を目前とした一人の大学生として考えたことでした。