思考の掃き溜め

森のなかを駆け巡りながら色々考えたことのストック、とたまに日常のこと

「出来るか出来ないか」と「やるかやらないか」

「僕はそういうこと出来る人間じゃないので」

僕が最近良く聞くフレーズです。

それを聞くたびに思うのが

「出来ないこともやっていかないと出来るようにならないのでは?」

 

この問答が最近僕を悩ませます。またあくまで独断と偏見の話になってしまいますが。

 この世の中には「出来るか出来ないか」なんてものは存在していなくて、「やるかやらないか」しかない、と僕は考えています。だって100%出来ないことなんて無いじゃないですか、僕がオリエンテーリングのインカレチャンプになることだって決して0%ではないはずです。たとえそれが今は1%だったとしても、そこで挑んで失敗してその経験を次に活かせば次は2%になるかもしれない、それがいわゆる『成長』なんじゃないかと僕は捉えています。

 なので、上の問答があった時に「やらないと出来るようにはならないよ?」とつい返してしまいます。この問答で僕が伝えたいのは「動こうよ」、この一点に尽きるのですが、僕は伝え方がヘタクソなために多くの場合がこのような印象を与えてしまいます。「俺の真似をすれば成功するんだから黙って言うとおりにしておけよ」と。

 これがすごく反感を買ってしまうのを最近すごく感じていて、どうやって伝えたらいいんだろうかとずっと頭を抱えているわけです。基本的には結果で示して、成功例を目の前で見せることで刺激を与えようと画策しているのですが、実際はその成功した結果だけが客観に写り「成功してるからそんなこと言えるんだよ」という印象を与えてしまいます。当然僕は全知全能の神ではないので成功するまでには当然失敗するわけです、しかしその様子は余り人の目には写りません。しかしその失敗をアピールするのも僕の美学に反するのですごく複雑なのです。結果として「田中さんは彼女もいてオリエンもそれなりに速くて完璧超人ですから」っていうような印象を持たれることになります(僕の妄想も入っているかもしれません)。

 最近はこれは良くない(駄目だ、ではなく良くない)と思い、伝え方を色々工夫しようと思っているのですが、人間そう簡単には言動を変えられません。しばらくは試行錯誤の辛い時間が続きそうです。果たして人は変われるのか、変わろうと思えば変われる、僕はそう思います。